東京裁判はどういうものだったのか
この本を読むまでは東京裁判っていうのは、共産主義国家でおこなうような人民裁判で、ろくに審議もしないで被告を有罪と決めつけるいい加減な裁判だと思ってきました。でもこの本の目次を眺めてみれば分かるように、東京裁判はちゃんと形式をふまえておこなわれているのでした。検察の言い分ばかりとりあげて、弁護側の証拠を認めず、さっさと判決したきらいはありますが。それでも判決まで三年もかかっているのです。東京裁判の日本文速記録は、文庫本にして3万7500ページを越す膨大な分量だという。要約するだけでも大変な作業でしょう。 当時から侵略戦争や否やの議論はあったことが分かりますし、現代の政治家達が、現代史に言及するとき、賛成反対の是非に関わらず、東京裁判の判決をふまえて発言しているのが感じられます。 東京裁判史観から脱するための入門書として読まれてはいかがかと思います。
講談社
私の見た東京裁判〈上〉 (講談社学術文庫) 東京裁判 日本の弁明―「却下未提出弁護側資料」抜粋 (講談社学術文庫) おじいちゃん戦争のことを教えて―孫娘からの質問状 (小学館文庫) 大東亜戦争の実相 (PHP文庫) 秘録 東京裁判 (中公文庫BIBLIO20世紀)
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