速読力養成の体験版
タイトルに「科学」という言葉を冠している通り、
速読を習熟した人とそうでない人との差を
脳科学的な観点から解説している。
ただ、「どうすれば速読熟達者の脳になれるか」の核心までは触れない。
それは本書が「体験版」だからだ。
だが体験できなければ意味がない、ということで、
非常に丁寧に作りこまれているところは好印象。
また、速読に対する筆者の考え方にも共感できるものがある。
本書で速読の訓練をすれば、確かに人並み以上のスピードで読書ができるようになる。
「人並み以上」では我慢できない、という方は
実際に著者の養成講座を受講してはいかがだろうか。
一般的な読書愛好家であれば、本書のみでも十分だろう。
参考には成る!
私は義務教育時代に全くと言っていいほど本を読みませんでしたが、いつのまにか本の虜に成ってしまい、何とか昔の時間を取り戻せたらと思い、その為には限られた時間の中でどうすれば沢山の書籍を読破出来るのだろうと日頃より思っています。 そして、そんな私にとってこの手の本は非常に参考に成ります。 文字を目で追いながら頭の中で音読していないか!とか、気になるフレーズに瞬間的に視点が捕らわれていないか!等、本を読むにあたって参考に成る事が数多く述べられています。 どうすれば今よりも速く読めるか!にも言及されていて、どこまで実践出来るかは別にしても大変参考に成りました。
内容は良いのですが
「速読とは?」を調べるには良い本です。他の速読教室が出している本と比べると、 ・脳科学の面からの解説がある。(SP速読学院の本も触れているが。) ・訓練内容は、思い付きや寄せ集めではなく、理論に裏付けがあるようだ。 ・ゲーム的な訓練内容がない。(「迷路探し」「順番も位置もランダムに並んでいる数字を見て、素早く順番通りピックアップする。」といった訓練。別にこれらの訓練の良い悪いを私は言っているのではない。) ・初歩のトレーニングの紹介では、段階的に正しく習得できる訓練内容となっている。(ように見える。少なくとも読者にモチベーションを保たせる力はあると思う。私は2回繰り返して1500字/分位。) 問題点としては「自分が身に付けられる可能性があるかが判断できない」点ですね。 速読の原理としては、 もともと人間が持っている「見る力」は数万字/分にも達する。 従って、「速読眼」→「速読脳」の順に開発を目指す。(P.54) →左脳に頼る限り速読は身に付かない。右脳を活用した情報のイメージ化が必要。(P.91) →脳波図から、「速読脳」を持つ人の脳の活動は、普通の人と明らかに異なることが分かる。(P.118) →速読するための脳内回路は、右脳を活用し無駄な処理が省かれたものである。(P.102、P.133) と筋道は通っているようです。 が、人間の「読む」速さと、潜在的な「見る」速さとで100倍近くあるのですから、「滑らかな視線移動を身に付ける」→「周辺視野により大量の情報を得る」ところ(P.62)で説明の飛躍が大きすぎます。「速読ができる人を基準に説明を後付けしたけど、途中で中途半端に。」と見えます。 「身に付けばすごい能力が身に付くが、(裏で)挫折した人も多いんじゃないか?」と勘ぐりたくなります。
まずはチャレンジあるのみです
速読教室の無料説明会で佐々木さんにお会いしたとき、 この本で練習すれば約5000字/分読めるようになるよといわれました。 私は練習を始めて3日目ですが・・・。なので星3つです。 教室が遠かったり、お金がなく通えない方、速読に興味のある方にお勧めします。 2/15 只今1000字/分です
速読法はいいんですが
この本が「速読」のジャンルで,常に上位にいるのは良く分かりました.でもそれは,本の内容と言うよりも,この本で紹介している速読法と,誰でも3倍速ぐらいには成れるという安心感のためだと思います.そして僕もそこは否定しません.確かに僕も3倍速程度には成りましたから. ただ,本として見た時の出来としては,イマイチだと思います.特に第2章まで速読の「科学」が長々と語られていますが,論理の展開も,科学的根拠もあいまいです.おそらく他の速読の本との差別化を図ったのでしょうが,「他の本よりもマシ」と言った所ではないでしょうか?最後に,「本当の速読悩を作るためには研修が必要」・・・・これは仕方ないですよね.
光文社
絶妙な「速読」の技術―この本を読むだけで速読脳開発のトレーニングができる「例の方法」 (アスカビジネス) 決定版!超カンタン速読入門―キミもこれで読書の達人 知的速読の技術―BTRメソッドへの招待 絶妙な「集中力」をつける技術 スーパー速読1週間ドリル―誰でも3倍速くなる
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